とある坂本龍一ファンの回顧録(10)

<16:07>

 毎週日曜に、坂本龍一ファン歴36年の私が昔を思い出しながら書いています。
今回は10回目、1991年に発売された「heartbeat」についてです。

Heartbeat

Heartbeat

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いま、このアルバムを聴きながら書いています。

(以前聴いたのは、少なく見積もっても約26年以上前、学生の頃以来です)
今作の前のアルバム「Beauty」が質素で静的なアルバムとすれば、このheartbeatは真逆、動的アルバムです。
坂本さんの作品の流れからすると、「未来派野郎」以来のノリノリなアルバムです。
タイトルチューンである1曲目の「heartbeat」からして、ほぼ洋楽な作りです。
(5曲目の「High Tide」、8曲目の「SAYONARA」は坂本さんヴォーカルで歌詞に日本語入っています)
(11曲目「Tainai Kaiki」、詞は日本語ですが、ヴォーカルは外国の方だったはず)
アメリカ(N.Y.)に住んで、数年経って現地の環境になじんで作った感じがあります。
自分が買った坂本さんのアルバムの中では、このアルバムあまり聴きこんでいませんでした。
でも、今聴くと非常にアメリカ的というか、ガーシュインの「パリのアメリカ人」ならぬ「ニューヨークの坂本龍一」という感じのアルバムです。
逆に、洋楽ファンが坂本さんを聴くきっかけを作りたいのであれば、このアルバムあたりから聴くのがいいかもしれません。
当時車を持っていませんでしたが、いまなら、ドライブしながら聴きたいアルバムです。