「40代気まぐれ振り返り」その04

<09:26>

40代振り返りの第4回、今回のテーマは「父親」。

自分の40代の生活の中で、一番大きな出来事は何か?
それは「父が認知症になったこと」です。
まだ自分の40代は九ヵ月弱残っていますが、よっぽどのことがない限り間違いなくこれです。

今から約5年半前、2015年12月1日に気づきました。
この1週間前、父から「年末年始いつ帰ってくるんだ?」とちょっとぶっきらぼうな聞き方。
私は「28日から4日くらいかな」と回答。

しかし、この12月1日に父から次のような電話がかかってきました。
父:「おまえ28日に帰ってくるって言っておきながら、なんで帰ってこないんだ?!」
私:「いや、年末年始の28日ったら、12月28日でしょう?!」
父:「そんなこと誰が決めた?」
私:「普通、暦で考えたらそうでしょ?」
父:「そんな暦のほうがおかしい!!」
・・・・という感じで途中から「???」な会話。

この数日後に、父の親しい方からスマホのショートメッセージが来ました。
「あなたのお父さんとは距離を置きます。何を言っているのかさっぱりわからない。」
といった趣旨でした。

これは間違いなく認知症、そう確信しました。

この日から最初の1,2か月はお先真っ暗な感じでした。
どうすればいいのか、親戚のおばに相談したり、この本を読みました。

当時得意先に出向していましたが、得意先上司の方からアドバイスもらったりして、
仕事にもそれほど迷惑をかけずに済みました。
父の認知症の症状もそれほど悪化せず、このまま平穏にいけば、、、、
と思いきや、3年前の夏、父は自宅の中で熱中症になってしまいました。
夜中にビール飲んで酔っ払って、寒気がして暖房炊いてしまったらしいです。
その次の日にヘルパーさんが来て父が熱中症になっていたのを発見し、病院に連れていき事なきを得ました。

この入院をきっかけに、もう自宅に一人暮らしは無理、となりました。
退院後、老健に入りました。
その直後、あの北海道中が停電となったあの大地震が起きました。
しかし、老健に入っていたこと、電気の復旧がそういう施設が優先されていたらしいのでそれほど困ったことにはなりませんでした。
そしてその約半年後、2019年春に父は老人ホームに入りました。
その翌年初めから今日まで世界中を振り回している新型コロナウイルスに対しては、施設側がしっかり対応しているため問題なく生活できています。
施設で2回のワクチン接種も終えました。
父は施設での生活となってしまいましたが、もし一人で生活していたら大地震の時にパニックになっていたんじゃないか、新型コロナウイルスに一人で対策するのは無理だったんじゃないか、
とも言えます。
 こういうのは不謹慎かもしれませんが、それなりに父は運を持っている、そんな気がします。熱中症になった夜の次の日がヘルパーさんが定期的に来る日だったんです。
 また、認知症になってから父は「思っていたこと・言いたいことは遠慮なく言う」ようになったのでいろんな事実や本音を聞けるようになりました。
さらに、親孝行や自分の健康や老後についても考えるきっかけをくれました、父の認知症
いずれにしても、父が認知症を悪化させずに天寿を全うできるようにサポートしていきます。
そのために、自分も心身健康を意識しながら生きていきます。
心身健康つながりで、次回のテーマは「寿命」について書きます。