スガシカオを聴くようになったキッカケ

<17:02>
 今日はスガシカオさんについて書かせていただきます。
今回ベストアルバムが2枚出ました。私は2003-2011年のほうを買いました。

なぜなら、スガさんの音楽にハマり始めたのが2003年から、だからです。
2003年から、というよりはこのアルバムからハマりだしたから、と言ったほうが良いかもしれません。
SMILE

SMILE

 2003年の春が私の人生の分岐点のひとつだったことに関係します。
その年の春、先行開発系の職場から製造現場・得意先対応系の職場に移動となりました。
品質面の問題から、得意先に対して何とかしなければならないためでした。
30歳過ぎてからの現場系職場、何とも言えない違和感がありました。
また、父がリンパ系腫瘍の手術をしていました。
これからどうなっていくんだ自分は、、、、という不安感に取りつかれていました。
 そんな不安のまま迎えたゴールデンウィーク、帰省の行き帰りで乗った飛行機の中で聴いた音楽プログラムの中に、当時もうすぐ発売だったスガシカオさんのアルバム"SMILE"の特集がありました。しかも、スガさん自身がパーソナリティだったと思います。
その時聴いた"優等生"の歌詞と楽曲アレンジに"!!"でした。10代の男子なら誰もが心に持つであろう感情を、ちょっと癖のあるアレンジに乗せて歌うところに”このアルバム、何かある!!”と思いました。
 また、ゴールデンウィーク後にも、とあるラジオ番組でスガさんがゲストで出演してこのアルバムを紹介していたとき、スガさんが"山籠りして曲を作ったが、都会育ちの自分にはつらかった"とのコメントや、そのラジオ番組の司会者(女性だったけど名前忘れた)が、"このアルバム、スガシカオ汁(じる)出まくりです!!"と絶賛していたのも印象に残っていました。
 しかし、当時は転勤で引っ越したばかりでバタバタしていたせいか、実際にこのアルバムを聴いたのは2003年の秋、しかもお金が無くてCDレンタルでした。
このSMILEというアルバムをじっくり聴き始めると、1曲目の"Thanks"から驚かされました。
"ねぇ明日死んでしまおうかしら、もどかしいことすべての当てつけに〜"
って、すごい出だし。みんなが心のどこかにもっている暗い部分や本音をスバスバっと斬り込んで歌に乗せている、そんな感じの歌詞が自分にはどこか魅力的に思えました。メロディやアレンジに関しても、歌詞に引っ張られない、ちょっとおしゃれでファンクな感じが好きでした。2曲目の"アシンメトリー"、3曲目の"優等生"、その他の曲についても同じです。人にはみんな心の中では不安や暗い部分を持っているけど、それでも生きているんだ、そんなことをこのアルバムが教えてくれた気がします。
 上手く言えませんが、このアルバムを聴いて、各曲の持つ力によって、冒頭に書いたこの年の春に持ち始めざるを得なかった不安感をなんとか紛らわすことが出来たんです。
SMILE以降のスガさんのアルバムは、全部買うようになりました。
それは、自分がいろいろ迷いながらも、失敗しながらも、心の中でいろいろダークな考えを持ちながらも、何とか生きるため、といったところでしょうか。
支離滅裂かもしれませんが、今日はここまで。