Dの食卓2

 ゲーム業界の風雲児(?)、飯野賢治の力作です。飯野賢治といえば、”今までにないゲームを作る”、”問題点については、しっかりと意見を言う”という点において自分にとって尊敬する人の一人です。今までにエネミーゼロリアルサウンド風のリグレット〜を遊んできましたが、この作品の前作であるDの食卓を遊んだことがなかったため、PS the BEST版のDの食卓を買って急いでクリアした思い出があります。
 また、この作品については、購入時の思い出もあります。たしか、1999年の12月23日、アキバのメッセサンオーで飯野さん本人による限定販売(200本くらいだったっけ?、、、テーマ曲のオルゴールとかも一緒についてきました)が行われるということで、朝早く秋葉原メッセサンオーに行って並びました。冬の朝ということで寒かったのですが、並んでいる人たちにカイロの差し入れがあったっけ、、、
 で、たしか10時頃飯野氏から挨拶があり、その後販売開始したはずです。いやー、とにかくうれしかった、、、、自分が尊敬するゲームクリエーター自身がゲームを売っているのを買うんですから、、、、、
 でも、飯野さん、今どこで何しているのでしょうか、、、、、

さて、ゲームの中身なのですが、簡単にかくと、飛行機事故で冬山に不時着したローラなる人物のサバイバルアクションアドベンチャーゲームです。しかし、単なるそれではなく、登場人物や彼らのセリフ、全ての演出にある種のこだわりが感じられます。飯野賢治の20世紀の集大成ともいえる、そんな感じのゲームです。アクション&謎解きは難しくもなく安易でもなく、適度なバランスなので、普通のゲームとしても十分楽しめるのですが、このゲームのテーマとして、”生きる”ということがあると思います。ローラの生き残るために前に進むという意味と、このゲームのエンディングの演出に”君はこれだけ問題のある世の中である21世紀をどう生きるんだい?”という、ユーザーへの問いかけという意味で、、、、今思えば、あのエンディングは、”ゲームはもうこの辺にして、そろそろ現実に目を向けて生きろよ”という、飯野氏のメッセージだったかもしれないです。現に、この作品以降、飯野さんの新作が世に出ておりませんし、、、、

あ、調子に乗って書いていたらかなりの文面になったので、シェンムーについては、次回(8月2日(水))に書きます。オヤスミナサイ。