とある坂本龍一ファンの回顧録(1)

<13:20>

 坂本さんが亡くなられたとの報道から1週間。
今日から毎週日曜日、このブログで坂本龍一ファン歴約36年の私なりに振り返ろうと思います。
 今回は、第一回目ということで。坂本龍一ファンになったきっかけを書きます。
結論から書きますと、アニメ映画「オネアミスの翼」の音楽監督坂本龍一さんだったのが坂本ファンになるきっかけでした。
ディープな坂本フリークな方々ならば、坂本さんがこの作品についてあまり触れたくないことについてご存知だと思います。
ですので、「オネアミスで坂本さんのファンになった方もいるんだ」程度で読んでいただければと思います。
 時代は1986年の秋、当時私は中学2年生でした。風の谷のナウシカ(漫画版)の読みたさに月刊アニメージュをほぼ毎月購入していました。
その年の10月号か11月号だったかに「来年(1987年)期待のアニメ」の記事がありました。その中に「オネアミスの翼」がありました。
タイトルに魅かれてチェックするようにしました。
また、当時FMラジオを夕方に聴いており、新聞で掲載される翌週の1週間分の番組表でどの番組でどんな曲が流れるのか何気なくチェックしていました。
いつだったか忘れましたが、「拓朗・等のフォーエバーヤング」という番組で「オネアミスの翼坂本龍一)」と書かれていました。
当時映画音楽(インディー・ジョンズや、ナウシカラピュタ銀河鉄道の夜など)に興味あった私は、エアチェックしてみようと思いました。
当時の録音媒体と言えばカセットテープ。このラジオ番組を聴きながら、いつでも「録画」+「再生」ボタンを押す準備をしていました。
吉田拓郎さんが「オネアミスの翼坂本龍一」と言った直後に両ボタン押しました。流れてきた音楽は「!!!」
打ち込みで作っているのですが、どこかの民族音楽っぽいリズム、そしてどこかこれから起こることを期待させるようなメロディ。
坂本龍一すごいな!!」
って思いました。
それまでは、坂本龍一=戦メリの音楽の人、YMOのキーボードの人
程度の認識でした。

しかし、このオネアミスの翼(厳密にはイメージアルバムのPrototype A)を聴いてからは、CD・レコード屋さんで坂本龍一さんのアルバムを探しました。
新聞や雑誌で「坂本龍一」と書かれているものに関してチェックを入れるようになりました。
まだインターネットの無い時代です。でも、今思えば、そうやって情報を探すこと自体楽しかったのかもしれません。

次回は4月16日の予定です。