<07:35>
昨日、プロ野球選手・監督として活躍した野村克也さんが亡くなられました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
このブログであまり書いてはいませんが、私は野村克也さんのファンです。
その詳細については、帰宅後追加更新で書きます。
<23:15追記、意外と長文>
私がノムさんのファンになっていった経緯について、簡単ですが書かせていただきます。
私が野球に興味を持ち始めたのは1982年、小学校4年生くらいの時です。
その当時、少年野球とかに入っていなかった私は、野球を上手くなるために、当時(たぶん)人気のあった「きみはホームラン王」、「きみは名投手」などの「きみは~」という小学生向けの野球入門書を買って読むところから始めました。
そのとき、野村克也さんが小学生ながらにちょっと引っ掛かりました。
まずは「きみは名捕手」を読んだ時に引っかかりました。キャッチャーはちょっと人気がなく(失礼!)すぐこの本から読んだ記憶があります。ノムさんが小さい時は貧しくていろいろ苦労したことが書かれていました。他のキャッチャーも紹介されていましたが、そういう境遇だったのはノムさんだけだったか、一番ノムさんがキツく書かれていたと思います。そしたら、父がノムさんの講演会をたまたま聞く機会があって、「とにかくいろいろ苦労した人だ」と私に言ったことを覚えています。
それよりも「!?」とおもったのが「きみはホームラン王」という打撃の入門書での一言。
「あなたにとって、ホームランとは何ですか?」
という質問を当時の各球団のホームランバッターにアンケートで答えるページがありました。ほとんどのホームランバッターが、ホームランとは「野球の醍醐味!!」「野球で上げる打ち上げ花火」のような、「いかにもホームラン=すごいぜ!!」らしい喩えをしている中、ノムさんだけが「ホームランはヒットの延長に過ぎない」みたいな、ちょっと消極的な喩えをしていたのが印象的でした。なんで、小学生にこんなゆめの無いことを書く人なんだ?!
で、ここまでで終わらず、その翌年のプロ野球中継(確かテレビ朝日系)でさらにノムさんを印象付けることがありました。
いまでは当たり前のバッターや投手の癖をデータ分析。これを生放送で解説し、またそれが見事に当たっていることに、すごく未来感がありました。
それ以降も、あまり強くないヤクルト(失礼)を日本一に導いたり、古田敦也捕手や田中将大投手のような球界を代表する選手を育てたりと、挙げればきりがないかもしれません。
自分にとって野村チルドレンで印象的だったのが、2011年の日本シリーズでノーアウト満塁の中日から得点を許さなかったソフトバンクホークス(当時)の森福投手のピッチング。
当時は愛知県に住んでいまして、会社帰りラジオで聴いてました。「これは中日得点してこのまま流れを持って行って日本一になってくれれば、優勝セールで安い買い物ができる」と思っていたのですが、そのあと3者凡退、無得点。一部の間では「森福の11球」と呼ばれている、伝説のピッチングです。
翌朝NHKでノムさんがこの試合のコメントをしていました。そこで森福投手が野村さんがSHIDAX監督時に育てた選手であることを知りました。ノムさんが「こいつ(森副投手)は度胸だけは一人前だった」とか「このピンチの時に、セオリー通り配球をしている」と、まるでこの時自分がキャッチャーをしていたかのようなニンマリ顔していたのを覚えています。
野村さんだけでなく、野村チルドレンも非常にノムさん的な野球をしているところがカッコいいです。
意外と長文になりました。
この辺でおやすみなさい。