マイ・フェイバリット・オブ・ザ・イヤー2013(書籍部門)

<07:39>
 お腹の調子、回復したようです。
しかし、念のため午前休を取って病院へ行きます。
さて、昨日からの続きを。今回は数日に分けて部門ごとの発表にします。
 本日は書籍部門。去年は29冊読みました。読書家の方から見たら大したこと有りませんが、自分としては最も多く読んだと思います。その中から2冊、「今日は残りの人生の最初の1日」、「虐殺器官」がお気に入りです。

今日は残りの人生の最初の日

今日は残りの人生の最初の日

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

 まず「今日は残りの人生の最初の1日」について。
著者の方は、癌になったのがきっかけで人生やりたいことをやるようになったそうです。その他にもいろいろ元気をもらえるエピソードが書いてありました。極め付けは「今やりたいことを挑戦しないままでいると10年後後悔する。だからいまやろう」といった趣旨のフレーズです。ですので、今自分としては10年後、50歳代になって後悔しない生き方を常に意識しています。個人的にはすごくお薦めです。
 次に虐殺器官について。
5年前に亡くなられた伊藤計劃さんの処女作。概要としては、暗殺スパイ小説ですが、すごく濃い作品です。
米軍の特殊部隊に所属する主人公は、世界各地で発生するテロ、内戦を誘発しているとされる容疑者を探し出して暗殺するという指令を受けて行動します。その際の風景や心理描写の書き方が独特でウィットに富んでいるというか、濃いです。残虐的な描写もありますが、その表現が変に飛び出ないようにするためかもしれません。
万人向けではありませんが、メタルギアソリッドやスパイものが好きな人は楽しめると思います。