今週のお題「心に残った本」

 自分の人生の中で、心に残った本、いろいろあります。その中で”読むことにより精神的にかなり助けてもらった”3冊を紹介します。
 まずは1冊目:パーキーパッドの日々(P.K.ディック短編集)

ディック傑作集〈1〉パーキー・パットの日々 (ハヤカワ文庫SF)

ディック傑作集〈1〉パーキー・パットの日々 (ハヤカワ文庫SF)

読んだのは大学4年生、しかも大学院試験に落ちてこれからの人生が全く見えなかったときです。
この本に納められているどの短編も面白いのですが、それ以上に自分にとって心を魅かれたのがこの本の冒頭に載っているディックのまえがきです。その中に、確かこんな言葉があったと思います(うる覚えですいません)。
”若い時は理不尽に苦境に立たされる時があるが、それを生きる勇気と、意志と、分別で乗り切ってほしい。”
思わず涙が出てしまいました。P.K.ディックから応援してもらっている気分になりました。その後なんとか大学院のほうは2次募集に滑り込みました。この言葉がなかったら、落ち込んだままで2次募集すら危うかったと思います。
 つぎに2冊目:リセット人生再起動マニュアル(黒木安馬著)読んだのは社会人3年目、2000年の1月頃だったと思います。2年目後半に就いた上司の嫌がらせにより、3年目の私は上司不信、会社不信、どう生きていけばいいのか判らない、正に先の見えない状態でした。そんなときに近所の本屋で目に留まったのがこの本でした。一度きりの人生、自分が主役!!ということを再認識させてくれました。生きる元気をもらえました。この本読んでいなかったら本当に卑屈な人間になっていたでしょう(今も多少は卑屈なのですが、、、、)。
それ以来、黒木安馬さんの著書を読むようにしています。
 そして3冊目:小さいことにくよくよするな(リチャード・カールソン著)
小さいことにくよくよするな!―しょせん、すべては小さなこと (サンマーク文庫)

小さいことにくよくよするな!―しょせん、すべては小さなこと (サンマーク文庫)

 読んだのは4or5年前、得意先出向時だったと思います。得意先で全然仕事が上手くいかない->怒られて落ち込む->余計に仕事が上手くいかない->余計に怒られる、と気持ちの上で負のスパイラルになっていたとき、この本に目が留まりました。
”この本が、自分を助けてくれるのか”そんな半信半疑な気持ちで購入しましたが、本当にこの本には助けられました。
おそらくこの本を読んでいなかったら、精神的に破たんして人生からサヨナラしてたかもしれません。
所詮、すべては小さいこと、という言葉が自分の心を軽くしてくれました。そして最後のページ”100年後にはみんな別の人”という言葉が、一番自分の心を救ってくれました。
もし、心の風邪をひいている方がいたら、この3冊をお試しあれ。

それでは、おやすみなさい。